ワークフロー型システムの情報配賦に基づく分析手法

渡辺 貞城  金田 重郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J84-D1   No.4   pp.350-357
発行日: 2001/04/01
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: ソフトウェア工学
キーワード: 
ワークフローシステム,  分析,  最適化,  活動基準原価管理,  ABM,  

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あらまし: 
ワークフロー型情報処理システムにおいては,ワークフロー全体の最適化と,ワークフローを構成する各プロセスごとの設計とが,別個に行われることが多い.この結果,ワークフロー中に,非効率な処理手順や処理の重複が残ることがある.この問題を解決するため,本論文では,管理会計の手法であるABM(活動基準原価管理)をワークフロー設計へ適用する.ただし,コスト・時間を配賦する従来型のABMでは,十分な分析効果が得られない.そこで,本論文では,コストに代わって,システム中のデータ項目を配賦する新しい分析手法を提案する.提案手法では,システムのデータ項目とオペレータの処理動作を「情報」と定義し,システムが提供する生産財に寄与するか否かに基づき,付加価値情報,非付加価値情報に区分する.そして,1) 非付加価値情報を排除し,2) 付加価値情報の重複利用を排除する,ワークフロー設計を行う.提案手法を,電子情報通信学会投稿論文管理システムのワークフローに実験的に適用した結果,ワークフローのステップ数を12%削減できることを確認した.