正規右辺文法に対応した位置番号に基づくLL構文解析可視化アルゴリズム

橋本 裕  早川 栄一  並木 美太郎  吉澤 康文  高橋 延匡  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J84-D1   No.4   pp.326-337
発行日: 2001/04/01
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: ソフトウェアシステム
キーワード: 
LL構文解析,  可視化,  パーサ生成系,  正規右辺文法,  

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あらまし: 
大学などでのコンパイラの構文解析の教育や,構文エラーの原因調査のために,構文解析と同時にその解析過程を可視化する必要がある.そのような用途に利用できるLL構文解析でのパーサ生成系向けの表の作成法とその解析アルゴリズムについて述べる.一般的に表駆動形式のLL構文解析では,正規右辺文法を直接解析できない.そこで正規右辺文法から文脈自由文法に変換してパーサを生成する.しかし,その段階で正規右辺文法と文脈自由文法での解析位置の対応関係が失われるため可視化ができなくなる問題が生じる.本論文では,正規右辺文法中の生成規則とその定義の右辺各要素に,一意な番号の組として割り当てられた可視化位置番号という情報により問題を解決することを提案する.この方式では正規右辺文法の特徴である繰返しや省略といったメタ記号に対する可視化も行うことができる.従来の処理系は構文解析や可視化機構が一体化して保守や拡張がしづらいこともあったが,パーサの構成をGrammar Parser,Visual Parser,GUI Supportにモデル化することで,柔軟にパーサを構成できるようにした.