液晶を用いたマイクロ波可変遅延線の設計とその挿入損に関する一考察

九鬼 孝夫  藤掛 英夫  野本 俊裕  内海 要三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J84-C   No.2   pp.90-96
公開日: 2001/02/01
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DOI: 
Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 論文
専門分野: マイクロ波,ミリ波
キーワード: 
マイクロ波,  液晶,  可変遅延線,  マイクロストリップ線路,  挿入損,  

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あらまし: 
マイクロストリップ線路の誘電体基板としてネマチック液晶を用いて,マイクロ波帯の可変遅延線を設計・試作し,その移相特性と挿入損について評価した.移相特性については設計値とよく一致し,マイクロ波帯における広帯域な可変遅延線を実現できることを示した.しかし,挿入損が実用上やや大きいためその要因を分析した結果,試作した可変遅延線の損失は導体損によるものが支配的であることがわかった.更に,損失の低減方法について検討し,液晶層を厚くすることが損失低減に効果的であることを示した.一方,液晶層を厚くすると液晶分子の配向制御が難しくなる問題が生じる.このため,液晶を用いた可変遅延線の設計では,その利用目的に応じて,挿入損と応答速度を考慮した設計が必要であることがわかった.