位相変調器による3次,4次分散同時補償を用いた1.28 Tbit/s - 70 kmフェムト秒パルスOTDM伝送

山本 貴司  田村 公一  中沢 正隆  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B   No.9   pp.1587-1597
発行日: 2001/09/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 光ファイバ伝送
キーワード: 
テラビットOTDM伝送,  高次分散補償,  位相変調器,  フェムト秒パルス,  

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あらまし: 
位相変調器を利用した高次分散補償技術を用いることにより,1.28 Tbit/s OTDM(Optical Time Division Multiplexing;光時分割多重)信号の70 km伝送実験に世界で初めて成功したので,その詳細について報告する.1.28 Tbit/s信号光は,10 Gbit/sの信号光を時間領域において64多重し,更に偏波多重を施すことにより得られた.本伝送の特徴は,伝送前のパルス幅380 fsの信号光パルスに対して,線形チャープを与えた後に,位相変調器により適当な振幅とタイミングをもった余弦位相変調を与え,伝送路の3次,4次分散で生じるチャープと逆のチャープを与えることである.これにより,3次,4次分散による信号光の波形ひずみを同時に抑制することができる.70 km伝送後の信号光のパルス広がりは,わずかに20 fsであり,これにより全チャネル(多重分離後の10 Gbit/s - 128チャネル)にわたって 1×10-9 以下の誤り率を実現することができた.