直交ウェーブレット変調を用いたパルス状雑音下での伝送方法に関する一検討

岡本 英二  李 還幇  若菜 弘充  田中 正人  小川 博世  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B    No.7    pp.1163-1175
発行日: 2001/07/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (ソフトウェア無線実現のための技術とその応用論文小特集)
専門分野: ソフトウェア無線のための通信方式,アルゴリズム
キーワード: 
直交ウェーブレット変調,  16 QAM,  符号化変調方式,  消失シンボル推定,  階層的符号化,  

本文: PDF(1.8MB)>>
論文を購入



あらまし: 
ディジタル変調方式の一つに直交ウェーブレット変調(WPM)がある.これは伝送フレームにおける時間,周波数分割領域を比較的柔軟に変更できる多重伝送方式である.本論文では,このWPMを用い,適応的に伝送を行うことのできるディジタル通信方式について検討を行った.WPMが時間-周波数分解能をもつことを利用し,ガウス雑音に更にパルス状,トーン状の雑音が加わった通信路における効果的な復号法,符号化法を提案した.具体的には,パルス的な干渉雑音の影響で受信信号系列の一部が消失した場合,WPMによる信号の時間-周波数領域への広がりを用いることにより,複数の劣化信号と復号信号点との2乗ユークリッド距離和を繰り返し計算し,消失信号を推定,復号する方法を検討した.またWPMに符号化変調方式を適用し,パルス状,トーン状の干渉雑音環境下において干渉に影響されない部分の伝送特性を良好に保つ適応的な復号法を検討した.そして,それぞれの方法について計算機シミュレーションによって基本的な干渉雑音環境例における特性を評価し,有効性を確認した.