航法システムのマルチパス検出に関する一考察

田嶋 裕久  福島 荘之介  横山 尚志  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B   No.4   pp.794-800
発行日: 2001/04/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 航行・誘導・制御方式
キーワード: 
航法システム,  波形,  マルチパス誤差,  RNP,  完全性,  

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あらまし: 
航空機の航法システムでは,パルス等の波形の位置を検出することにより測距または測角するシステムが各種ある.このようなシステムで,希望する直接波に対して,ずれた位置に様々な位相でマルチパス波が重なると検出誤差を生ずる.航空機の航法システムに要求される性能を規定した航法性能要件の完全性において,航法システムが警告等なしに規定の誤差を超える確率を厳しく制限している.本論文では,航法システムの完全性を向上するため,マルチパス誤差特性の異なる検出回路を2個使用してマルチパス誤差を検出する一手法を提案する.この適用例として,マルチパス誤差特性の異なるパルス位置検出回路を2個使用したDME/Pで,それぞれの出力の差を利用したマルチパス検出機能のシミュレーションと実験を行った結果,マルチパスの検出により完全性の向上が可能であることが確認できた.更に,2個の検出出力を利用したマルチパス誤差の低減のシミュレーション,MLS,GPS等への適用について述べる.