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SLC型の前処理を行うアダプティブアレーアンテナ
平田 和史 関口 高志 藤坂 貴彦
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J84-B
No.3
pp.534-543 発行日: 2001/03/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: アンテナ,伝搬 キーワード: 移動体通信, サイドローブキャンセラ, アダプティブアレーアンテナ, ユニークワード,
本文: PDF(501.8KB)>>
あらまし:
近年,移動体通信の急激な普及に対応して,アンテナ指向性を自動的に制御できるアダプティブアレーアンテナが望まれている.MMSE(Minimization of Mean Square Error)法によるアダプティブアレーアンテナでは,所望波と干渉波を識別するために所望波と相関が高い参照信号を必要とするが,移動通信において同期をとるために用いられるユニークワード(UW:Unique Word)は既知の信号系列であるため参照信号として利用することができる.しかし,この場合,UWが通信信号中にどのようなタイミングで含まれているかを正確に推定する必要があり,干渉が強い場合の推定誤差は干渉波抑圧性能の劣化の原因となる.また,干渉波と所望波にUWが同じタイミングで含まれる場合には,所望波を識別できず干渉波を抑圧できないという課題がある.本論文では,通信開始以前に存在する干渉波の影響を受けないようにするために,アダプティブアンテナの一種であるSLC(Sidelobe Canceller)の構成の前処理を行う2段階構成のアダプティブアレーアンテナを提案した.シミュレーションにより干渉波と所望波に含まれるUWが同期する場合でも干渉波だけを有効に抑圧できることを確認した.
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