鹿児島における降雨の特徴と衛星電波伝搬特性への影響

林 理三雄
安田 茂
石原 秀泰
張 宰赫

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B    No.2    pp.254-262
発行日: 2001/02/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
鹿児島,  降雨強度,  降雨減衰,  斜め伝搬路,  等価通路長,  

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あらまし: 
九州地域(鹿児島,熊本,福岡)及び太平洋沿岸の地域(高知,浜松,静岡)の1分降雨量(降雨強度)観測データを用いて,鹿児島の降雨の特徴を抽出した.また,鹿児島における降雨の特徴が,衛星放送電波の降雨減衰や斜め伝搬路特性に与える影響について解析した.その結果,鹿児島では,( 1 )強い降雨強度の降雨が多く,散発的な降雨が多い.( 2 )一般に降雨量は長時間の小降雨強度に依存することが多いが,鹿児島では降雨強度の強い物の寄与が大きい.( 3 )散発的な強い降雨強度の降雨は,小雨期と思われる10月に多い.地点降雨強度と斜め伝搬路における降雨減衰(区間降雨強度に関係する)を評価するため,地点降雨強度と降雨減衰が同一累積時間率のとき,地点降雨強度と降雨減衰の関係を求めた.結果,( 4 )地点降雨強度が雨域伝搬通路に一様にあるとすると,その等価通路長は実際の通路長よりも8~10倍長くなることがわかった.