パーソナルエージェント指向仮想社会「PAW^2」におけるeコマース実験と評価

松田 晃一  杉野 浩之  上野 比呂至  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B   No.12   pp.2392-2400
発行日: 2001/12/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: マルチメディアシステム
キーワード: 
分散型共有仮想環境,  eコマース,  パーソナルエージェント,  サイバースペース,  課金,  インターネット,  

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あらまし: 
最近のコンピュータ技術とネットワーク技術の進歩を背景に,3Dのマルチユーザ仮想空間を実現するシステムが各究機関や企業によって提案されてきた.このような環境のなか,筆者らは,パーソナルエージェント指向の仮想社会PAW^2(Personal Agent World)を構築,インターネット上で公開し,様々な実証実験を行っている.PAW^2は,各ユーザをサポートする犬型のパーソナルエージェントに加え,社会的インフラストラクチャ,環境的インフラストラクチャを特徴として併せもつ仮想社会である.本論文では,「純粋に仮想のものであっても,仮想社会というコンテキスト内で意味付けすることにより,現実の商品と同じように販売可能ではないか」という仮説のもと,インターネット上で公開中のPAW^2内で行ったeコマース実験の結果について報告し考察する.本実験では,PAW^2の中でだけ使用可能なアイテムの現金による販売と集会場の貸出しに関して,約2か月間,約8万人の登録ユーザを対象に販売実験を行った.実験の結果,アバタのアクセサリやパーソナルエージェントに機能を追加するアイテムを中心に,仮想社会のなかで仮想のものを現実の商品と同じように販売可能であることを示すことができた.