地球磁気圏遠尾部におけるLobe Trapped Continuum Radiationの伝搬特性

高野 博史  長野 勇  八木谷 聡  福岡 将  松本 紘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B    No.12    pp.2358-2366
発行日: 2001/12/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
磁気圏尾部,  CR,  レイトレーシング,  到来方向推定,  GEOTAIL衛星,  

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あらまし: 
GEOTAIL衛星による地球磁気圏尾部観測により,数百Hz~8 kHzの周波数帯においてノイズ状の電磁波であるLobe Trapped Continuum Radiation(LTCR)が確認された.この波動は,プラズマシート境界層で生成されていると考えられているが,発生領域推定に関する詳細な解析は行われていない.本論文では,観測データを用いた到来方向解析及び3次元レイトレーシングによる伝搬経路解析により,LTCRの磁気圏尾部における伝搬特性を把握し発生領域の推定を行う.LTCRの観測データを用いた到来方向解析の結果,磁気圏尾部においてLTCRは朝方-夕方方向に伝搬していることが見出された.これは,3次元レイトレーシング解析の結果から,プラズマシート境界層から地球-尾部方向へと放射されたLTCRが,電子密度の高いマグネトポーズやプラズマシートで反射することにより朝方-夕方方向に伝搬するためであると考えられる.また,到来方向解析と3次元レイトレーシング解析の結果を比較することにより,従来LTCRの発生領域と考えられていたプラズマシート境界層に加えて低緯度境界層も有力な発生源であることが確認された.