垂直ヘルツダイポール近傍の無限平面シールド板による透過界

林 孝広  水澤 丕雄  山口 尚  雨宮 好文  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J84-B   No.10   pp.1819-1828
発行日: 2001/10/01
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DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 環境電磁・EMC
キーワード: 
近傍電磁界,  磁気ヘルツダイポール,  電気ヘルツダイポール,  ホイゲンス・フレネルの原理,  

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あらまし: 
自由空間中の波源近傍の磁界または電界は波源と観測点の間の距離に3乗逆比例することはよく知られている.磁気ヘルツダイポールの近傍に配置した無限平面の導電性金属シールド板を透過する磁界は,波源と観測点の間の距離に4乗逆比例し,電気ダイポールの場合の電界はその距離に2乗逆比例することも知られている.本論文では,シールド板の存在によって距離特性が異なる理由を定性的に明らかにするために,シールド板面上に誘起する電磁界を2次波源とするホイゲンス・フレネルの原理により求められるシールド板面上の面電磁流及び面電磁荷の分布に注目した.これらからシールド板の存在により磁気ヘルツダイポールの場合の磁力線の径方向への広がりは押さえられ,電気ヘルツダイポールの場合の電気力線の径方向への広がりが助長されることを知ることができた.また,磁気ヘルツダイポールよりも電気ヘルツダイポールの場合のほうが,波源軸上の透過界の形成に寄与するシールド板面上の電磁界のおおよその存在範囲が広いことを知ることができた.