高周波数成分推定を伴う任意倍率可能な画像拡大法

高橋 靖正  田口 亮  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J84-A   No.9   pp.1192-1201
発行日: 2001/09/01
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 画像
キーワード: 
ディジタル画像,  ラプラシアンピラミッド階層表現,  マルチメディア信号処理,  

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あらまし: 
ディジタル画像の拡大はサンプリング間隔を狭くすることと等価であり,ディジタル画像の拡大にはサンプリング時に失われた高周波数成分を何らかの方法で推定する必要がある.近年,この失われた高周波数成分の推定を伴う拡大法が提案されている.筆者らも,ディジタル画像の多重解像度表現であるラプラシアンピラミッド階層表現に着目し,失われた高周波数成分を推定する拡大法を提案している.ラプラシアンピラミッド階層表現に基づけば未知の高周波数成分の推定は未知の高解像度ラプラシアン成分を推定することとなる.ラプラシアンピラミッドの階層表現は画像の帯域分割符号化を目的に明らかにされた表現であるために,階層間の画像サイズ比は2となり,それに基づいた拡大手法も2倍拡大に限定されていた.しかしながら,従来のラプラシアンピラミッド階層画像のハーフバンドガウシアンフィルタとダウンサンプリングを連続的に施すかわりに,ガウシアンフィルタの通過帯域を変化させ,その帯域に応じた画素の間引きを行うことにより任意のサイズ比率をもつ階層表現が可能である.本論文では,この考え方に基づき任意倍率設定が可能な高周波数成分推定を伴う拡大法を提案する.提案する方法の有効性を豊富な適用例から明らかにする.