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リンギング抑制のためのフィルタバンクの構成
浅野 渉 竹内 知明 池原 雅章
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J84-A
No.5
pp.576-585 発行日: 2001/05/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5707 論文種別: 論文 専門分野: ディジタル信号処理 キーワード: 双直交フィルタバンク, 不等長, リンギング,
本文: PDF(1.1MB)>>
あらまし:
フィルタバンクを用いた画像圧縮において,重複直交変換や重複双直交変換は基底関数を重複させることによりブロッキングを低減できるが,リンギングが目立つという欠点がある.本論文では,ブロッキングを低減しつつリンギングを抑制する二つの方法を提案する.一つは,不等長直線位相双直交フィルタバンクを用いる方法である.これは不等長直交変換の双直交への拡張,重複双直交変換のフィルタ長の一般化と言える.このフィルタバンクはラティス構造で表現でき,合成側の高周波フィルタのフィルタ長を短くし,リンギングをエッジ内に押し込めることで視覚的に目立たなくすることが可能になる.もう一つはフィルタバンク設計の評価量にPeak-to-Peak Ratioを導入する方法である.これは,フィルタのインパルス応答に制約をつけることでリンギングを抑えることができる.これらの方法により,従来の等長フィルタバンクに比べ,符号化性能を保持しつつ,リンギングを抑えることができる.
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