可変長符号の誤り検出能力

中條 健  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J84-A   No.10   pp.1282-1290
発行日: 2001/10/01
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 情報理論
キーワード: 
可変長符号,  誤り検出,  自己同期,  リバーシブル可変長符号,  

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あらまし: 
可変長符号を用いた多くの実用システムにおいて,ある間隔ごとに同期符号を挿入するようなビットストリームの構成が採用されている.このような構成により,ビットストリームは,ランダムアクセス可能となり,誤りがあった場合に途中復帰が可能となっている.本論文では,このようなシステムで用いられる可変長符号において,誤りがあった場合に,存在しない符号語を復号することによる誤り検出と,符号語の接尾語が一致することによる自己同期との関係を数値計算によって定量的に表すことのできる手法を提案する.通信路のモデルとしては,2元対称通信路と古典的なバースト誤りモデルであるギルバートモデルでの解析を行う.その結果,誤り検出と自己同期は相反する性質をもち,双方向に瞬時復号可能な符号であるリバーシブル可変長符号が,自己同期しない符号であるという意味で高い誤り検出能力を有することがわかった.この結果は,可変長符号を用いた符号化システムにおける誤り耐性技術として応用可能である.