複数の動的輪郭モデルの競合による領域抽出

松澤 悠樹  阿部 亨  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2   No.4   pp.1100-1109
発行日: 2000/04/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像処理,画像パターン認識
キーワード: 
領域抽出,  動的輪郭モデル,  動的輪郭モデルの競合,  対数ゆう度比,  混合分布,  

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あらまし: 
従来の動的輪郭モデルを用いた領域抽出法の多くは,抽出対象全体を一つの 領域として扱い,輪郭付近の局所的な画像特徴量に強く依存して輪郭モデル の修正を行うため,対象が複雑な輝度パターンをもつ場合は正確な領域抽出 が困難となる.これに対し,輪郭内外における画像特徴量の統計測度に基づ き輪郭モデルを制御することで,より広範囲の特徴量を抽出処理に反映する 手法が提案されている.しかしこの手法は,輪郭内外の各領域中で特徴量の 分布が箇所により大きく異なる場合には有効に機能しない.そこで本論文で は,複数の輪郭モデルを競合させることで,画像特徴量が均一な部分を抽出 の単位とし,対象領域を複数の輪郭モデルの集合として抽出する手法を提案 する.提案手法では,まず対象と背景に各々複数の初期曲線を設定し,これ らを曲線片に分割し膨張させて初期輪郭線群を生成する.次に,各輪郭モデ ルの内部領域で特徴量の分布を推定し,輪郭線上の制御点が各領域に属する ゆう度を求める.このゆう度に基づき各輪郭モデルを制御し,輪郭モデル間の競合を行う.