英単語発音上の癖の自動推定・視覚化とそれに基づく発音能力の韻律的評定

峯松 信明  藤澤 友紀子  中川 聖一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2   No.2   pp.486-499
発行日: 2000/02/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
強勢/弱勢音節HMM,  発音上の癖の推定,  癖の視覚化,  韻律的評定,  語学CAI,  

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あらまし: 
日本人によって発声された英単語音声に対する(韻律的)自動評定を目的として,1)英単語音声からの「発音上の癖」の自動推定,2)推定された癖の視覚化,3)視覚化された癖の分析に基づく発音能力の韻律的評定について検討した.本論文で提案する発音上の癖推定手法は,筆者らが先行研究において提案した強勢音節自動検出手法に基づいている.先行研究では強勢/弱勢音節を,音節構造・単語内位置などの情報を用いて数十種類に分類し,各々をHMMを用いてモデル化することで強勢音節の自動検出を行った.本論文ではまず,CMNの導入による強勢検出率の改善について報告する.強勢/弱勢音節HMMでは,ケプストラム・パワー・ピッチの三つのストリームにより特徴ベクトルを構成しているが,各ストリーム間の相関を無視すると,出力確率密度は各ストリームによる確率密度(各ストリームごとに「重み」乗されている)の積となる.本論文では,強勢検出率を最高にする重みを学習者別に算出するが,重みの「偏り」は,各学習者が強勢生成において優先的に使用している音響的特徴,すなわち「発音上の癖」を反映していると考えられる.そして学習者へのフィードバックを念頭に置いた発音上の癖の視覚化を試み,英語教師による発音能力評定スコアとの対応関係についても考察する.