ハフ変換に基づく胃X線2重造影像からの脊柱領域の認識

福島 重廣  吉本 康一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2   No.1   pp.145-153
発行日: 2000/01/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (次世代医用画像技術論文特集)
専門分野: セグメンテーション
キーワード: 
コンピュータ支援診断,  画像理解,  モデル,  ダイナミックプログラミング,  最適化,  

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あらまし: 
胃X線2重造影像は胃癌診断のための最も重要な画像である.その診断支援システムにおける画像理解の一貫として脊柱領域の認識方法を開発した.脊柱領域は一般にコントラストが弱いのに加え,胃やバリウムだまりが重畳し,また,構造が極めて複雑である.しかし,形状がかなり安定しているので,ここではそのモデルを利用する.まず,良好な認識が可能なバリウムだまり領域を除去する.そして,脊柱領域がほぼ単独で造影されていることが多い画像上部において,濃淡プロファイルを調べ,脊柱辺縁の候補画素を抽出する.それらの画素にハフ変換を適用することによって上下方向の直線を求め,その中の2本を脊柱領域辺縁として粗抽出する.更に,ダイナミックプログラミングを用いた最適化によって詳細化を行う.この方法を18症例の直接撮影像に適用して実験した結果,認識が良好に行われた症例は11例,ほぼ良好なものまでを含めると15例であった.粗抽出が成功している場合は詳細化もすべて良好に行われた.