変形操作を目的としたボリュームデータに基づく仮想物体モデルの生成・再構成法

加藤 学
坂本 雄児
高橋 宏卓

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2    No.12    pp.2822-2829
発行日: 2000/12/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 医用工学
キーワード: 
ボリュームデータ,  変形,  ばねモデル,  手術シミュレーション,  

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あらまし: 
近年のコンピュータの処理能力向上により,人工現実感中での仮想物体を対象とした,ばねモデルによる変形操作の研究が行われるようになってきた.これらの研究は様々な分野への応用が期待されるが,医療分野では手術シミュレーションへの応用が考えられている.手術シミュレーションにおいては,内臓や筋肉などの粘弾性をもつ物体の変形を表現する必要があり,そのための多くの研究がなされてきたが,それらの多くは変形処理に重点がおかれ,CT画像などの個人データをもとにしたモデル化の手法については十分な検討がなされていなかった.また,切断を考慮したモデル化が行われていないために,切断の表現が困難であるという問題もあった.そこで,自然な切断が可能であり,更に個人データを反映させることの可能なモデル化を目的とし,実際のCT画像などから作成されるボリュームデータに基づいたばねモデルの自動生成法と,変形結果を再びボリュームデータとして出力するための再構成法について提案を行う.提案するばねモデル生成法とボリュームデータへの再構成法を適用したシステムを作成し,物体の変形操作の実験を行うことで,その有効性を確認した.