セグメント単位入力HMMによる雑音環境下での音声認識

山本 一公  中川 聖一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2   No.12   pp.2526-2535
発行日: 2000/12/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
音声認識,  HMM,  セグメント統計量,  スペクトルサブトラクション,  HMM合成法,  

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あらまし: 
本論文では,いくつかのフレームをまとめて一つのセグメントを構成しそれをHMMに入力するセグメント単位入力HMMを雑音環境下での音声認識に適用する.雑音を重畳した音声の特徴パラメータのフレーム間の相関が小さい場合には,フレーム間の相関を考慮するセグメントを用いることで雑音成分が弱められ,これによって耐雑音性が向上することが見込まれる.認識実験では,フレーム単位の特徴パラメータと比較して,セグメント単位入力HMMの優位性を確かめた.また,静的特徴と動的特徴を併せ持つ特徴量である動的ケプストラム係数との比較を行い,自動車内雑音重畳音声において,セグメント単位入力HMMがより有効であるという結論を得た.スペクトルサブトラクションを行った後でセグメントを構成する方法で,更に認識率が改善されるという結果も得られた.また,雑音を重畳した音声で学習したモデルを用いた認識実験においても,従来のHMMに対してセグメント単位入力HMMの方がより有効であることがわかった.これらの結果から,セグメント単位入力HMMでのHMM合成法を提案し,この方法を用いることで従来のHMM合成法に比べて雑音中でより高い音声認識性能が得られることを示す.