応答生成に着目した学術文献検索音声対話システムの構築とその評価

桐山 伸也  広瀬 啓吉  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2   No.11   pp.2318-2329
発行日: 2000/11/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (音声情報処理:現状と将来技術論文特集)
専門分野: 現状技術の応用:音声認識・理解・対話
キーワード: 
音声対話システム,  学術文献検索,  音声応答生成,  対話の焦点,  韻律,  

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あらまし: 
学術文献検索をタスクとした音声対話システムを構築し評価した.対話の流れに即して,対話の焦点を適切な韻律によって表現する音声応答を生成することを目指し,従来の音声対話システムに多いText-to-Speechの手法ではなく,応答文の概念をもとに,これを段階的に変換して音声合成器への入力となる単音・韻律記号列を生成するというConcept-to-Speechに近い応答生成手法を開発した.研究の主眼点は次の3点である.1)冗長な情報を削除し,必要な情報を補完することにより応答に含める情報量を調整しユーザにとってわかりやすくあいまい性のない応答文にすること.2)システムの使用感を向上させるために必要な機能を実現すること.3)対話の焦点を反映し,かつ適切な韻律的特徴をもった音声応答を生成すること.以前構築した旧システムの評価から,1)の応答文の情報量に関する知見と,2)のシステム機能について拡張の指針を得た.それをもとに新たにシステムを構築して評価した結果,新システムの拡張機能の有効性が示されるとともに,3)の音声応答生成について,対話の焦点を含んだ音声応答が情報を明確に伝えることに有効であったことが示された.