マイコン向け音声認識技術を用いた携帯型音声通訳機

大淵 康成  北原 義典  小泉 敦子  松田 純一  畑岡 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2   No.11   pp.2309-2317
発行日: 2000/11/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (音声情報処理:現状と将来技術論文特集)
専門分野: 現状技術の応用:音声認識・理解・対話
キーワード: 
音声認識,  音声通訳,  マイコン,  サブベクトル量子化,  話者適応,  

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あらまし: 
組込み用途向けマイコン上で動く音声認識ミドルウェアを利用して,携帯型音声通訳機のシステム開発を行った.通訳機能実現のためのインタフェースとしては,キーワード入力による例文検索を採用し,重要単語と一般単語の区別による2段階認識と,仮名単位の修正機能の組合せにより,3万単語という大語彙を扱うことが可能な入力方式を開発した.更に,これらの技術を用いて,実際に携帯型通訳機の試作を行った.組込み用途においては,プロセッサの処理能力やメモリ搭載量などに制限があるため,音声認識の性能を上げることにも困難が伴うが,我々は,サブベクトル量子化や話者適応機能などを導入して,高速高認識率の音声認識システムを実現した.音声認識機能の評価のために行った実験結果によると,キーワードの音声入力時に第1位認識率で76.7%,画面に表示される4位以内認識率で92.2%という値を得た.また,音声認識結果の修正に用いるための仮名認識においても,4位以内認識率94.6%という結果となった.