スペクトル包絡の時間的連続性を利用した基本周期の検出法

柳沢 浩一  田中 京子  山浦 逸雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D2   No.11   pp.2087-2098
発行日: 2000/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (音声情報処理:現状と将来技術論文特集)
専門分野: 現状技術の基礎理論:音声・音響情報処理
キーワード: 
調波構造,  基本周期,  スペクトル包絡,  時間的連続性,  自己相関法,  

本文: PDF(1.2MB)>>
論文を購入




あらまし: 
本論文は,音声のスペクトル包絡パターンの時間的連続性を利用し,比較的雑音に強い自己相関法によりあらかじめ得た複数個の基本周期(周波数)候補から真の基本周期を決定するものである.自己相関法においては雑音の影響などにより相関関数が基本周期において最大値をとらないことがある.このため,相関関数において極大値をもつ周期をある規則に従っていくつかとり,これらを基本周期の候補とする.候補の中から真の周期を見つけるために,対数スペクトル上でこれら候補の整数倍位置においてスペクトルをサンプリングし,スペクトル包絡候補を求める.このスペクトル包絡候補のパターンの時間的連続性を手掛りに,真の基本周期を決定する.実験の結果,提案法は生活環境に存在する各種雑音条件において,従来のケプストラム法や自己相関法と比較しSN比0 dBでは5~10%検出誤りを減らすことができた.また,周期雑音に弱い自己相関法に比較して,提案法は周期性のあるファンモータ騒音下でも検出能力が優れていることが確認できた.