電子メールシステムの統合による利便性と運用性の向上機能

廣澤 敏夫  吉澤 康文  奥村 成実  上岡 功司  森重 健洋  立山 隆司  石井 良浩  日野 裕介  井上 謙輔  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J83-D1   No.9   pp.970-980
発行日: 2000/09/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
電子メールシステム,  ラインモード操作,  個人あて先台帳,  モバイル環境での利用,  

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あらまし: 
電子メールの普及は,研究活動や企業活動のグローバル化を進展し,情報活動を迅速にし,かつ多様化させている.一方,使用目的ごとに電子メールシステムを使い分け,使用する端末も限定されるなど利用面の課題がある.我々は,信頼性を重視したX.400規格の電子メールシステムを基本にし,電子メールの統合化を実現し,利用者への利便性向上,運用効率の向上を支援する機能拡張方式を開発した.これらを実現するにあたり,(1)ラインモード操作処理方式,(2)サーバ内蔵型個人あて先台帳検索方式,及び(3)メールの取得条件指定方式などを提案し開発した.本機能を実運用環境で運用し,稼動状況の変化を観測した.その結果,多種類の端末から電子メールシステムを利用できるようになり,(1)X.400では特定のソフトウェアがインストールされているパソコンでの利用という制限があったが,それ以外の端末から24%利用されるようになったこと,(2)モバイル環境での利用回数が2.0~2.5倍に増加しても,通信コストの増加を1.3~1.7倍に抑止できたこと,及び(3)電子メールシステムを統合したことにより,運用工数を低減できたこと,などの効果が得られた.本分析結果は我々のサイトの一例であるが,当初の目的であった電子メールの利用拡大が達成できたことになる.