ドップラーレーダを用いた低層ウィンドシヤー検出アルゴリズムの開発

浜津 享助  石原 正仁  畑 清之  橋口 浩之  深尾 昌一郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J83-B   No.7   pp.1067-1080
発行日: 2000/07/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 計測・探査
キーワード: 
ウィンドシヤー検出,  Cバンドドップラーレーダ,  マイクロバースト,  シヤーライン,  データ処理,  

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あらまし: 
航空機にとって,機体周辺の風向や風速の急変(ウィンドシヤー)は,大きな脅威になる.特に機速が遅い離着陸途中では,回避の余裕がないことから,ウィンドシヤーのなかでも,およそ高度1,600 ft(約500 m)以下に発生する低層ウィンドシヤーを的確に検出することが,航空機の安全を確保するために特に重要である.筆者らは,我が国の地理的,気象的条件を考慮した低層ウィンドシヤー検出用ドップラーレーダの開発と,シヤー検出アルゴリズムの開発を進めてきた.我が国では,土地取得等の制約や地形の複雑さから,レーダを空港外に設置することは難しく,通常,空港敷地内に設置される.このため,レーダ設置点直上を含む近傍域でも低層ウィンドシヤーの検出が可能なアルゴリズムが必須である.また,主要空港の多くが山や海岸近くに位置しており,山越え,岬回りの気流の影響など,周辺の地形による微妙な影響を無視することができない.このため,ウィンドシヤー検出のアルゴリズムも,より精緻なものが求められる.本論文では,これらの条件を考慮し,筆者らが独自に開発,実現したウィンドシヤー検出アルゴリズムを中心に,本レーダのデータ処理手法と,運用評価状況を述べる.