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低層ウィンドシヤー検出用ドップラーレーダの開発
浜津 享助 畑 清之 石原 正仁 橋口 浩之 深尾 昌一郎
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J83-B
No.6
pp.894-909 発行日: 2000/06/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: 計測・探査 キーワード: ウィンドシヤー, Cバンドドップラーレーダ, レーダ信号処理, 不要信号除去,
本文: PDF(4.8MB)>>
あらまし:
マイクロバースト(降水雲内の急激な下降気流とそれに伴う地表付近の強い発散流)などによる低層ウィンドシヤーは,航空機の運航に極めて大きな影響を与え,しばしば大きな事故の原因になることが指摘されている.筆者らは,我が国の地理的,気象的条件を考慮し,低層ウィンドシヤー検出を主目的とするCバンドドップラーレーダの開発を行った.航空機による風速の直接測定結果との比較から,本レーダで良好なドップラー計測が行えることが確認され,今後ウィンドシヤー検出の強力な手段になることが期待されている.通常,気象ドップラーレーダのドップラー計測などの信号処理は,主として時間領域で実施されている.一方,2次エコーや地形反射信号などの不要波を排除し,高精度のドップラー計測を行うには,時間領域の処理だけでは限界がある.このため,時間領域と周波数領域のそれぞれの特徴を生かし,受信信号を時間領域と周波数領域の間でリアルタイムに変換しながら,不要信号の除去やドップラー計測を最も効率的に実行する方式を考案し,実運用の気象用レーダとして,世界でも初めて実用化した.ここでは,独自に考案した信号処理方式を中心に,本レーダの特徴を述べる.
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