球殻モデルを用いた筐体のシールド効果について

洞谷 矩仁  池田 哲夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J83-B   No.6   pp.881-884
発行日: 2000/06/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 環境電磁・EMC
キーワード: 
球殻,  シールド効果,  ベクトル球波動関数,  共振点,  筐体,  

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あらまし: 
近年,電子機器の普及によって,機器から漏れる電磁波による他の機器への誤動作が問題となっている.そのような電磁障害の対策として,電子機器筐体の全体を電磁波を反射または吸収するシールド材で被ってしまう電磁シールド技術がある.しかし,そのようなシールド材を筐体に用いたときのシールド効果についてはいまだ不明な点が多い.筐体の電磁シールドの理論的解析手段として,球殻電磁シールドモデルを用いた解析法が提案されている.球殻シールドに関する研究はいくつか行われてきているが,そのほとんどが球殻の中心に対するシールド効果の特性を計算したもので,他の位置に対してはまだ不明な点が多い.そこで本論文では,球殻内部の位置に対するシールド効果の変化(位置特性)を計算し,その解析結果といくつかの条件におけるシールド効果の周波数特性から新たなシールド筐体設計法を提案する.更に,半球形シールド材を用いた実験を行い,実験値と理論値が共振周波数に関して良好な一致をすることが確かめられた.