不等間隔アレーを用いた方位推定

中澤 利之  高橋 応明  安部 實  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J83-B   No.6   pp.845-851
発行日: 2000/06/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
不等間隔アレー,  方位推定,  MUSIC,  アンビギュイティ,  

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あらまし: 
現在の方向探知装置は精度・分解能が不十分であり,正確な到来方位や位置の評定ができない.また,レーダ等の信号は一つひとつは狭帯域信号であるが,多種様々なレーダが使用されているため,すべてを占める帯域は約4オクターブ以上にもわたるほどである.これらを探知するため,現状では帯域ごとの装置を用いてこの周波数帯をカバーしている.しかし,装置規模や費用の面から一つの装置でこの周波数をカバーできることが有効であり,このように広い帯域にわたり高精度・高分解能な方位探知を実現することが望まれている.実現にあたっては広帯域なアンテナが用いられるが,低 S/N 環境を考慮すると高利得なものが必要である.しかし,高利得で広帯域なアンテナは,寸法が大きいものがあり,アレーを構成するうえで半波長間隔の素子配列が物理的に不可能なものがある.このとき,アレーは半波長以上の配列間隔となるため,方位推定の範囲を -90~+90° とした場合,位相差が360度以上になりアンビギュイティが発生する.このアンビギュイティの解消法として不等間隔アレーが有効である.本論文では,まず1波到来の場合での不等間隔アレーの配列条件を定め,次に複数波が到来した場合の検討を行い,複数波対応の配列条件を求めている.