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雲霧観測用Kaバンドドップラーレーダの開発
浜津 享助 若山 俊夫 渡邉 伸一郎 橋口 浩之 深尾 昌一郎
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J83-B
No.4
pp.554-566 発行日: 2000/04/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: 計測・探査 キーワード: ミリ波, 雲霧観測, Kaバンド, パルスドップラーレーダ, マグネトロン, ディジタル位相補償,
本文: PDF(1.9MB)>>
あらまし:
雲や霧のような無降水の水雲の内部をレーダによってリモートセンシングするには,散乱特性からミリ波帯のKaバンドが最適である.雲霧等の水平分布を把握するには20~30 km程度の水平観測範囲をカバーできることが望ましいが,このためには,100 kW程度の高出力の送信が必要になる.一方,この周波数帯では,コヒーレントな送信信号を生成できる送信管(例えば進行波管)の製作が難しいため,広範囲の雲霧の動きをドップラー観測することは難しかった.筆者らは,比較的高出力が得やすいマグネトロンを用いて,ディジタル信号処理によってコヒーレント性を確保する方式を新たに開発し,この機能を組み込んだKaバンドドップラーレーダを試作して,フィールド予備実験で良好なドップラー計測情報が得られる見通しを得た.今後,雲霧観測用レーダとして雲物理等の研究分野のみならず交通監視等の実用分野でも活用が期待される.
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