音響エコーキャンセラのための推定誤差を所要値に保つ方法

藤井 健作  大賀 寿郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J83-A   No.2   pp.141-151
発行日: 2000/02/25
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DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 電気音響,音響一般
キーワード: 
ブロック実行形学習同定法,  ブロック長制御,  ステップゲイン制御,  ダブルトーク,  エコー経路変動,  

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あらまし: 
適応フィルタの係数が収束した後に残る推定誤差は,学習同定法において外乱と参照信号のパワー比及びステップゲインの関数として定式化されている.したがって,そのパワー比が大きく変動する音響エコーキャンセラへの適用に際しては一般に,そのパワー比が所定の大きさ以上に上昇したときに係数の更新を停止する処置をとる.しかし,この処置は当然ながら係数の収束を遅らせる.本論文では,その学習同定法をブロック実行形とし,そのブロック長とステップゲインを調整することによって係数の更新が常時可能となる方法を提案する.この制御法において推定誤差は,参照信号のパワー変動に合わせてブロック長を調整することで,また,外乱のパワー変動にはステップゲインを調整することで所定の大きさに保たれる.