二つの指向性マイクロホンを用いた目的音検出に関する検討

永田 仁史  藤岡 豊太  安倍 正人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J83-A   No.12   pp.1445-1454
発行日: 2000/12/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 電気音響,音響一般
キーワード: 
音声検出,  2 ch,  突発雑音,  パワー比,  位相差,  指向性マイクロホン,  

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あらまし: 
本論文では,2個の指向性マイクロホンを用いた目的音検出方法を提案する.本検出処理は,角度をずらして向き合うように配置した2個の指向性マイクロホンを用い,各マイクロホン出力のDFTスペクトル間の位相差とパワー比から検出パラメータを計算する.位相差としては,2チャネル間のクロススペクトルの位相の絶対値の平均を用い,パワー比としては,各チャネルのDFTスペクトルにおいて周波数成分ごとに2 ch間のパワーを比較し,大きい方の成分を累積したパワーと小さい方の成分を累積したパワーの比を用いる.このパワー比はマイクロホンの指向性と各成分ごとのパワー比により強調されるため,二つのマイクロホンに同振幅で同時に到達する信号であるか否かを従来法より高精度に判別可能である.車において収集した3種類の雑音に対し,従来の2 ch音声検出法で提案されているパラメータのほか,DFTに基づいた種々の検出パラメータについて音声検出精度を評価した結果,上記のパワー比と位相差の線形和による検出パラメータが総合的に最も高い検出精度を与え,提案する目的音検出方法が有効であることを確認できた.