CDMA方式のための差動形CMAを用いたブラインド適応検波

宮嶋 照行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J83-A   No.11   pp.1318-1329
発行日: 2000/11/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: スペクトル拡散技術
キーワード: 
線形拘束付き確率的こう配アルゴリズム,  干渉抑圧,  ブラインド信号処理,  定包絡基準,  通信路推定,  

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あらまし: 
本論文では,DS/CDMA通信の多元接続干渉を抑圧するために,確率的こう配アルゴリズムにより調節する線形適応フィルタを利用することを検討している.まず,従来検討されている線形拘束付き定包絡アルゴリズム(LCCMA)は,希望信号の大きさがある値より小さい場合,最適解へ収束しないことを指摘している.次に,線形拘束付き差動形定包絡アルゴリズム(LCDCMA)を用いることを提案し,LCDCMAにより希望信号の大きさによらず最適解が得られることを示している.シミュレーションによりLCDCMAに関して次の3点を示している.LCDCMAは従来のアルゴリズムに比べて,重みベクトルの分散が小さいため誤り率特性が優れている.また,LCDCMAは希望信号ベクトルの推定誤差に対し比較的鈍感である.更に,ブラインド通信路推定アルゴリズムを併用するLCDCMAは有効である.