符号シンボルのコストを考慮したユニバーサル情報源符号化

植松 友彦  川上 秀彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J83-A    No.11    pp.1300-1308
発行日: 2000/11/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 情報理論
キーワード: 
符号語コスト,  有ひずみユニバーサル符号,  無ひずみユニバーサル符号,  レートひずみ理論,  概収束符号化定理,  

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あらまし: 
情報源符号化に用いられる多くの符号は,各符号シンボルを伝送あるいは記録するためのコストが均一であるという条件を暗黙のうちに仮定し,符号語長を短くすることを目的としている.しかしながら,情報の伝送や記録においては,各符号シンボルに不均一のコストを仮定することが自然な場合があり,このような場合,従来の符号語長を最小にする符号はもはや最適ではなく,符号語のコストを小さくする符号が要求される.本論文では,加法的コストを含む,より一般的なコストである正則コストあるいは有限状態コストが与えられたとき,指定された範囲内のひずみを許した場合に符号系列のコストを最小にするユニバーサル符号,及び符号語コストレートを指定する範囲内で制限した場合にひずみを最小にするユニバーサル符号の構成法を提案し,これらの符号が漸近的に最良であることを示す.更に,ひずみを許さない場合についても同様の考察を行っている.