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高次元自律系におけるNeimark-Sacker分岐の一計算法
上田 哲史 吉永 哲哉 川上 博 陳 関栄
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J83-A
No.10
pp.1141-1147 発行日: 2000/10/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5707 論文種別: 論文 専門分野: 非線形問題 キーワード: 自律系, リミットサイクル, Neimark-Sacker分岐, ニュートン法,
本文: PDF(324.7KB)>>
あらまし:
自律系にみられるリミットサイクルにおいて,パラメータの変化により特性乗数が複素単位円を横切る場合,Neimark-Sacker分岐を生じる.本論文ではこの分岐パラメータ値を求める新しい計算方法を提案する.固定点条件,Poincare断面条件に加えて,共役複素数の特性乗数を代入した特性方程式を実部と虚部に分離し,それぞれを独立した条件として採用する.これら条件式を連立させ,ニュートン法により解く.新たな独立変数として,共役複素な特性乗数の偏角を用いた.ニュートン法のヤコビ行列の各要素は,複素数演算,数値微分を用いることなく,変分方程式の解と行列操作によって求めることができるため,ニュートン法の収束性もよい.例として8次元自律系のリミットサイクルのNeimark-Sacker分岐の計算結果をあげる.
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