トレンドモデルによる瞬目波形混入脳波からのERP波形の推定

深見 忠典  椎名 毅  斎藤 陽一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J82-D2   No.1   pp.137-146
発行日: 1999/01/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 医用工学
キーワード: 
トレンドモデル,  自己回帰(AR)モデル,  瞬目(blink),  事象関連電位(ERP),  

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あらまし: 
事象関連電位(ERP)波形中のアーチファクトとして, 瞬目による眼球電位(blink)の混入が挙げられる. このblinkの混入は, 診断及び処理において, しばしば分離が必要となる場合がある. 通常, ERP計測の際, blinkが混入した波形はひずみを引き起こすため解析から除外されるが, blink除去が可能となればデータの欠損がなくなり, 状態の経時変化を適切に解析することができる. また, 有効データ数も増えるので, 計測時間が短縮され, 開眼実験の際の被験者の負担軽減にも役立つと考えられる. 本研究では, 緩やかに変化するERPやblink成分をトレンドモデルで, またEEG成分を自己回帰モデルでモデル化し, カルマンフィルタで各成分を推定することによりblinkを除去し, ERPの推定を行う手法を提案している.