線画からの定量的な3次元構造知覚モデル

梅村 浩之  乾 敏郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J82-D2   No.11   pp.1887-1894
発行日: 1999/11/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像処理,画像パターン認識
キーワード: 
3次元知覚,  輪郭からの形状復元,  見えの安定性,  

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あらまし: 
輪郭線のみで定義される一つの投影像に対して無限の 3次元構造が対応するにもかかわらず, 人間は単一の3次元構造を知覚している. 本論文では四角柱及び三角柱の投影像を利用した心理実験を通して 人間の輪郭線からの3次元構造知覚に影響を及ぼす要因を探るため, 知覚される上面, 側面の傾きについて定量的なデータの収集と視覚系が線画からの 3次元構造復元において利用している方略についての検討を行った. 実験の結果, コンパクト性の測度の最大化が視覚系の用いている方略として妥当であることが示された. 続いて, 上面と側面が直交するという仮定, 見えの安定性, コンパクト性の測度を考慮した 3次元構造推定モデルを用いシミュレーションを行ったところ, 実験から得られた定量的なデータと推定結果はよく一致した. これはこれらの3次元構造や平面形状についての事前知識が人間の 3次元構造復元において利用されている可能性を示唆するものである.