多段誘電体アンテナ共用器の特性自動調整

江口 和弘  栗園 貢  村島 定行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J82-C1   No.6   pp.382-391
発行日: 1999/06/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1893
論文種別: 論文
専門分野: マイクロ波,ミリ波
キーワード: 
アンテナ共用器,  自動調整,  同軸共振器,  エキスパートシステム,  ファジー推論,  

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あらまし: 
誘電体同軸共振器を用いたアンテナ共用器の生産工程における自動調整法について検討する.これまでの研究として,筆者らはエキスパートの調整手順を組み込んだ自動調整システムを開発し,この方法を用いて900MHz帯5段の誘電体アンテナ共用器の自動調整の実用化を行った.この手法はフィルタの周波数特性から特徴量を計算し,これを入力としてファジー推論により調整量を決定する方法である.しかし,現在更に多段の誘電体アンテナ共用器が携帯電話端末に一般的に使用されており,これらのアンテナ共用器に関しても,この自動調整手法が有効かどうかの問合せが多数あった.エキスパートが手作業で調整を行う場合,アンテナ共用器の段数に比例して回路構成が複雑となり特徴量も増加するため調整作業が複雑となる.このため,多段のアンテナ共用器においても調整作業を自動化することが望まれている. そこで,本研究では,従来5段のアンテナ共用器まで適用を行っていた自動調整手法を,10段の誘電体アンテナ共用器に適用し多段のアンテナ共用器に対する自動調整の拡張の試みを行った.その結果,多段のアンテナ共用器においてもこの自動調整手法が良好な結果を得たので報告する.