各種検波方式における (4,12) 型同心円信号点配置の符号誤り率の導出

町田 正信  半田 志郎  大下 眞二郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J82-B   No.5   pp.981-990
発行日: 1999/05/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
(4,12) 型同心円信号点配置,  スターQAM,  符号誤り率,  最適リング比,  絶対同期検波,  振幅包絡線/位相同期検波,  振幅包絡線/位相遅延検波,  

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あらまし: 
16値振幅位相変調方式において, (4,12) 型同心円信号点配置は最小信号点間距離をより大きく確保でき, かつ位相遅延検波が可能な信号点配置として提案された. 一方, (4,12) 型配置のパラメータの一つである最適リング比は, 伝送路のSN比が十分大きい場合には, 信号点間のユークリッド距離から幾何学的に求められるが, 個々のSN比に即したリング比の最適値を得るためには, 符号誤り率から導出することが望ましく, ゆえに, まず符号誤り率の理論的導出が必要となる. このような観点から本論文では, (4,12) 型配置の符号誤り率を, 3種類の検波方式について理論的に導出するとともに, その特徴について解析し, また最適リング比について明らかにしている. この結果, 振幅成分に包絡線検波を用いた場合の符号誤り率は, PSKの誤り率と包絡線検波にて振幅範囲が制限されたことによる 誤り率の増加量によって表現できることを示す. また絶対同期検波にて伝送路のSN比が小さい場合, 最適リング比は大きくなるのに対し, 包絡線検波を用いた場合では逆に小さくなることを示す. 加えて, 本論文における符号誤り率の導出手法は, 従来のスターQAM方式にも適用できるため, 併せて比較検証している.