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ABRの重み付け帯域割当てを用いたIPスループット最低保証のためのトラヒック制御方式
川原 亮一 小沢 利久
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J82-B
pp.908-919 発行日: 1999/05/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 専門分野: 通信網,通信サービス キーワード: ATM, ABR, IPパケット通信網, 重み付け帯域割当て, スループット保証,
本文: PDF(319.2KB)>>
あらまし:
ATMを用いて大規模なIP中継サービス網を構築する方法として,パケットハンドリング機能をもつノードを網内に配備し,そのノード内でATMコネクションをいったん終端させ,パケットレベルでのルーチングを行う方法が考えられている.この方法では,ユーザフロー(IPパケットフロー)ごとのATMコネクションの設定/解放が不要となり,また各ノード間に張られたATMコネクションに複数のユーザフローを多重化することで,帯域の有効利用も図れる.本論文ではこのような網構成を前提として,各ユーザに対するIPパケット通信としての最低スループット保証のためのトラヒック制御方式を提案する.ユーザフローごとにATMコネクションが設定されていれば,各コネクションに対しあらかじめ定めたMCR(Minimum Cell Rate)を保証することで各ユーザの最低スループットは保証される.しかし,1本のATMコネクションに複数のユーザフローが多重される上記の方法では,そのときのアクティブユーザフロー数に応じた帯域を各コネクションに割り当てる必要がある.そこで,バックボーンATM網にABR(Available Bit Rate)を適用し,ABRの帯域割当てにおける重み付けをトラヒック測定値に基づいて動的に変化させることで,そのような帯域割当てを実現する方式を構成する.更に,提案方式により,さまざまなトラヒック条件下においても各ユーザに対してIPパケットレベルでの最低スループットが保証されることをシミュレーション評価を通じて示す.
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