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PDI方式を用いたドップラーレーダの加速度目標検出性能の改善
福島 冬樹 岡本 和久 辻道 信吾 藤坂 貴彦 小菅 義夫
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J82-B
pp.2161-2169 発行日: 1999/11/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 専門分野: 宇宙・航行電子システム キーワード: レーダ, 信号処理, 目標検出, 加速度運動, PDI,
本文: PDF(728.1KB)>>
あらまし:
ドップラーレーダでは,目標からの反射信号を受信アンテナで受信した後, 受信機により帯域制限,位相検波を行い,A/D変換器によりディジタル信号に変換した後, FFT(Fast Fourier Transform)等のコヒーレント積分を用い信号対雑音電力比を改善し, PDI(Post Detection Integration)処理により目標信号の検出確率を改善する. ここで,通常のPDI方式では目標は等速度運動していることを想定し, 同一ドップラーセルの信号成分について積分処理を行っている. そのため,時間的にドップラー周波数が変化する加速度目標については信号成分が積分されず, 検出性能が劣化する問題点がある. 本論文では,等速度運動している目標のみならず加速度運動している目標の検出性能を改善するため, コヒーレント積分後のドップラー周波数領域上で目標の初期速度と加速度を想定し, 想定した初期速度と加速度のみからPDIにおける積分路を効率良く設定することで, 加速度に起因するドップラー周波数の変化を補償してPDIを行う方式(ここでは, シフトPDIと表記する)を提案した. また,目標運動モデルとしてSwerling Case 1を想定し, FFTを行う際のフィルタの特性に起因する損失を考慮して目標検出確率を計算することで, シフトPDIの目標検出性能評価を行った. その結果,本手法の有効性を確認した.
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