高速無線LANシステムにおける無線回線設計法

諏訪 敬祐  古野 辰男  多賀 登喜雄  田中 利憲  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J82-B       pp.2123-2132
発行日: 1999/11/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 専門分野: 無線通信
キーワード: 
無線LAN,  イーサネット,  屋内伝搬,  仲上-ライス分布,  回線設計,  セル半径,  クラスタサイズ,  

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あらまし: 
無線端末局(STA)がほぼ静止状態で使用されるイーサネット対応の高速無線LANシステムについて,屋内伝搬特性を考慮した無線回線設計法を明らかにする.最初に,屋内伝搬環境と高速無線LAN方式の特徴より,本無線回線の設計の観点と設計フローを示す.熱雑音設計では,瞬時変動(仲上-ライス分布)と短区間変動(対数正規分布)の重畳変動による劣化率から熱雑音マージンを求め,セル半径を算出する.自セルのセル半径は下り回線では,無線基地局(AP)の送信電力が50 mWのとき約70 mとなることを明らかにする.更に,同一チャネル干渉では,同一フロアとフロア間では伝搬損失特性が異なることから,同一フロアと異なるフロアについて各々クラスタサイズを求める.この結果,上り回線において,他の無線基地局(AP)からの干渉が最も厳しくなること,また,上下フロアでは,基地局設置位置の真上(真下)の1セルの干渉を考慮すればよいことを明らかにする.