並列マルチチャネルにおけるGo-Back-N ARQ方式の伝送遅延の 厳密解析

藤井 俊二  林田 行雄  小松 雅治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J82-B   No.10   pp.1805-1818
発行日: 1999/10/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 通信理論,信号理論
キーワード: 
並列マルチチャネル,  Go-Back-N ARQ方式,  伝送遅延,  待ち行列理論,  

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あらまし: 
データ伝送システムにおける誤り制御方式として代表的なGo-Back-N ARQ方式は, その性能や実装の容易さから広く用いられている. これまで, Go-Back-NをはじめとするARQ方式のスループットや遅延性能の解析は, ほとんどが送受信機間のデータ伝送に単一のチャネルを用いた場合について行われている. 本論文では, 1対の送受信機間で並列に設定された複数のチャネル, いわゆる並列マルチチャネルを用いて, 複数のフレームを同時に伝送するシステムにおいて, Go-Back-N ARQ方式の伝送遅延の厳密解析を行っている. 離散時間系待ち行列モデルにおいて, フレームの伝送が成功するスロットごとに, 送信機内のフレーム待ち行列長並びに再送フレームの有無を示す 変数によりシステムの状態を記述し, その状態方程式の解からフレーム待ち行列長分布を求めている. また,その解を用いて, フレームの伝送遅延分布を導出している. 更に,数値例によりフレームの平均伝送遅延特性について検討を行い, 並列チャネル数を増加することにより平均伝送遅延性能の改善が 図られることを示している.