NLMS法を用いた2次適応Volterraフィルタの収束特性の定式化

濱 優里  梶川 嘉延  野村 康雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J82-A   No.7   pp.944-953
発行日: 1999/07/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
適応Volterraフィルタ,  NLMS法,  非線形システム,  収束特性,  

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あらまし: 
本論文では適応Volterraフィルタ(AVF)のための更新アルゴリズムの一つであるNLMS法の収束特性の定式法について議論する. これまで,線形の適応フィルタにおける更新アルゴリズムについては収束特性に関して数多くの研究がなされてきた. しかし,2次適応Volterraフィルタにおける更新アルゴリズムについてはいまだ考察が十分に行われていない. 本論文では2次適応Volterraフィルタにおける更新アルゴリズムであるE-NLMS法の収束特性を定式化することにより,2次適応Volterraフィルタの収束特性を理論的に明らかにする. 収束特性を定式化するにあたり,線形適応フィルタにおけるNLMS法の諸特性を考察するのに有効である1次巡回形フィルタ表現を用いるとともに,2次Volterraシステムの対角成分(D elements)とそれ以外の成分(ED elements)への入力信号の性質がそれぞれ異なるという点に着目する. そして,導出した理論式による収束特性が実際の収束特性を十分とらえていることをコンピュータシミュレーションによって明らかにする.