アダプティブアレーアンテナによる適応形時空間最適受信機

吉井 勇  河野 隆二  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J82-A   No.6   pp.885-893
発行日: 1999/06/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (適応信号処理の展開とその応用論文特集)
専門分野: アダプティブアレーアンテナ
キーワード: 
最適受信機,  アダプティブアレーアンテナ,  到来方向推定,  最ゆう系列推定,  

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あらまし: 
マルチメディア移動通信を対象とする高速伝送を行うときに, 時間変動を伴うマルチパスによる符号間干渉の影響を克服することが必須である. 対策方法の一つとして, アダプティブアレーアンテナを用いた時空間最適受信機を提案してきた. 時空間最適受信機は, アダプティブアレーアンテナ, 白色化整合フィルタ及び最ゆう系列推定器の三つの適応信号処理部から構成される. しかし, それらの適応更新法についての議論は十分ではなかった. 本論文では, これらの適応更新を中心に適応形時空間最適受信機の構成及び更新法について論じる. まず, アレーアンテナにより受信信号の到来方向を推定し, アダプティブビーム形成による到来方向の分離を行い, 整合フィルタにより到来方向ごとの遅延プロファイルの推定を行う構成と適応更新法について述べる. 更に, それに伴うビタビアルゴリズムによる最ゆう系列推定(MLSE)器の中の伝搬路推定器 及びトレリスのメトリック計算の改良法について示す. 計算機シミュレーションにより, 各適応制御部の収束特性とビット誤り率(BER)の改善を示す.