ハイパテキスト楽譜のための楽曲構造モデルと視覚化機構

有吉 勇介  下條 真司  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J81-D2   No.9   pp.1937-1948
発行日: 1998/09/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
ハイパテキスト,  楽譜システム,  楽曲構造,  ハイパメディア,  情報の視覚化,  

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あらまし: 
オーケストラや合唱などの多声部楽曲において一貫性のある演奏を行うためには,指揮者と演奏者の間での楽曲構造の共有が重要である.しかし,従来の音楽情報処理分野の研究では,楽曲構造の表現や視覚化は単声部の楽曲を扱っていた.本論文では多声部楽曲の演奏制作支援を目的として,楽曲構造を視覚化するハイパテキスト楽譜システムHyperScoreを提案する.HyperScoreは構造化ハイパテキストのモデルを拡張した楽曲構造モデルと視覚化機構をもつ.楽曲構造モデルは,フレーズ・モチーフ・音という音列の階層構造を表現する木構造と,音楽形式や声部構成等の音楽構造を表現する木構造,それらの間の関係を表す属性付けリンクから構成され,楽曲構造の演奏プラン作成に関係する部分を簡潔に表現することができる.視覚化機構はXY軸・表示ルール・選択・粒度の4種類のパラメータにより,利用者による楽曲構造に対する視点の違いに合わせたビュー表示を生成し,ビュー表示ではフレーズ等のもつ音楽的属性をビュー表示上の位置と表示属性によって表現することで複雑な楽曲構造をわかりやすく見ることができる.