韻律ラベリングシステムJ_ToBIのラベル情報を用いた重畳型基本周波数制御モデルパラメータの自動抽出

平井 俊男  樋口 宜男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J81-D2   No.6   pp.1058-1064
発行日: 1998/06/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
音声合成,  基本周波数制御,  重畳型基本周波数制御モデル,  J_ToBIシステム,  

本文: PDF(469.2KB)>>
論文を購入




あらまし: 
規則音声合成システムによる合成音声の自然性向上に重要な役割を果たす基本周波数(以下F0)制御規則の抽出の完全自動化を目指して,汎用の韻律ラベリングシステムJ_ToBIのラベル情報を利用する方法を提案した.本方法では,F0制御規則抽出の際に用いる藤崎らの重畳型F0制御モデル(以下藤崎モデル)パラメータのタイミング情報と,J_ToBIシステムのラベル情報との共通性に着目し,藤崎モデルによるF0時系列データの分析のための初期値の導出にJ_ToBIラベルを利用する.この方法を話者1名による読上げ文200文に適用してパラメータ抽出を行ったところ,F0推定誤差0.90 semitoneと良好な結果が得られた.また,藤崎モデルによる分析を精度良く行うために従来から行っている人手による初期値付与によって得られたF0制御規則と,本方法で自動抽出された藤崎モデルパラメータから導出された規則とを比較したところ,ほぼ同等のF0推定精度を示すことがわかった.