シナージスティックイメージクリエータ描画プロセスを重視した絵画作成システム

笠尾 敦司  中嶋 正之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J81-D2   No.4   pp.671-680
発行日: 1998/04/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
画像表現,  絵画,  イメージ加工方法,  テクスチャ,  方向要素,  輪郭,  

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あらまし: 
写真画像をもとに絵画的な表現を作り出す技術が研究されているが,一つの処理で一つの表現を実現するものがほとんどである.我々は写真画像から抽出・整理した特徴のみを用い描画する手法を開発することで多様な表現を可能とした.画家は一般に自身の網膜に写った画像の特徴を整理し,それをもとに自分の感性に合った画風を選び,その画風を表現するために強調すべき特徴を決めるなどの具体的な構想を練るステップを経た後,それをもとに一筆一筆描き加えるというプロセスをとる.我々は,そのプロセスを膜倣した画像加工処理を計算機上に実現することを最終的な目的としているが,本論文では上記プロセスのうち,特徴抽出・整理のステップと描画のステップを実現する手法を提案する.特徴を整理するステップを画像を領域分割し領域ごとの特徴をまとめることで実現し,画風の選択は人間が描画パラメータを決定する必要があるが,描画ステップは領域ごとの特徴をもとに筆触を作り出すことで実現した.この手法の特徴は実際に作画する前に色や形などの情報に圧縮した特徴テーブルを作り出すことにある.この特徴テーブルを用いることで多様な表現を生み出せるようになるとともに,画像の特徴に合わせたきめ細かな描画の制御も可能となった.