話者照合におけるモデルとしきい値の更新法

松井 知子  西谷 隆  古井 貞煕  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J81-D2   No.2   pp.268-276
発行日: 1998/02/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
話者照合,  モデルの更新,  しきい値,  隠れマルコフモデル,  テキスト独立型,  テキスト指定型,  

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あらまし: 
本論文では話者照合において,最近に発声した少量の更新用データを用いて,発声変動に対して頑健になるように,話者のモデルを更新する方法,およびその話者のモデルの頑健性を考慮しながら,話者の判定に用いるしきい値を適切に設定する方法について検討する.話者のモデルは,隠れマルコフモデル(hidden Markov model; HMM)で表す.モデルの更新では,話者HMMのパラメータを,更新用データと現在のパラメータ値から推定する.しきい値の設定では,話者ごとに新しいしきい値を,更新用データから計算した等誤り率(本人棄却率と詐称者受理率が等しくなる値)よりも高めのFA率を与える値を初期値として,話者HMMの更新に合わせて,その等誤り率を与える値へ次第に近づくように設定する.本方法を,話者20名によるテキスト独立型,およびテキスト指定型話者照合実験で評価した結果,モデルやしきい値を更新しない場合に比べて,平均誤り率はテキスト独立型ではほぼ4割,テキスト指定型でほぼ8割に削減された.