ホロプタ現象における視空間幾何学の機序に関する一考察

前田 太郎  舘   

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J81-D2   No.1   pp.162-173
発行日: 1998/01/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング
キーワード: 
Helmholtzのホロプタ,  両眼視,  空間知覚,  数理モデル,  スカラ加算モデル,  

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あらまし: 
従来Helmholtzのホロプタは両眼視による現象的前額平行面としてLuneburgの提案した幾何学モデルによって説明されてきた.しかし,なぜこのモデルがホロプタ現象を記述できるのか,また,このモデルによって決定される個人定数の違いは何に起因するのかについてはこれまで検討されることがなかった.こうした観点から本論ではホロプタ生成の機序を明確にする考え方としてスカラ加算モデルによる学習説を提案した.また,Luneburgのモデルにおける個人定数が,スカラ加算モデルとの対応から,各個人が現象的前額平行面を後天的に学習するにあたって用いた学習点の分布の違いを反映したものであることを明らかにした.