定数係数をもったファジー論理関数について

荒木 智行  向殿 政男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J81-D1   No.9   pp.1037-1047
発行日: 1998/09/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: オートマン,言語理論,計算論
キーワード: 
定数係数をもったファジー論理係数,  ファジー論理,  クリーネ代数,  ファジー論理関数,  多値クリーネ論理関数,  

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あらまし: 
ファジー論理の基礎として,クリーネ代数のモデルとなる論理関数の研究が行われてきた.それらの中で代表的なものとしてファジー論理関数,多値クリーネ論理関数等がある.ファジー論理関数では,変数は実閉区間[0,1]の任意の値をとることを許しているが,その論理式表現に現れる定数としては,2値論理と同じく0,1のみである.一方,多値クリーネ論理関数では,定数として0,1以外の離散的な複数の値を許しているが,変数のとり得る値として離散的な値しかとり得ないものである.本研究では,新しい論理関数定数係数をもったファジー論理関数を提案する.この論理関数は,変数のとり得る値も定数の値も実閉区間[0,1]の任意の値をとることを許し,両者の特徴を併せもった論理関数として位置づけられるものである.このような拡張は,代表的な観点からというよりもむしろ,工学的な観点から実閉区間[0,1]の任意の値を取り扱うことの必要性によるものである.本論文では,定数係数をもったファジー論理関数を定義し,その代数的性質,標準形および表現能力についての考察を行う.