スケジューリングエージェント間の調整交渉に基づく分散協調型スケジューリングシステムの開発

川村 隆浩  加瀬 直樹  荒木 大  大須賀 昭彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J81-D1   No.5   pp.505-513
発行日: 1998/05/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 特集論文 (ソフトウェアエージェントとその応用論文特集)
専門分野: スケジューリング・設計への応用
キーワード: 
分散,  スケジューリング,  エージェント,  交渉,  

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あらまし: 
大規模生産システムにおいて,単一の集中型スケジューリングシステムの導入は困難である.そのため現状ではスケジューリングシステムは部門単位で導入されており,1部門で変更があるたびに部門間のスケジュール調整を繰り返さなければならないことが問題となっている.そこで我々は各部門のスケジューラをエージェントと見立て,スケジューラ間で調整交渉を行うというマルチエージェントモデルを導入し,頻発する部門間のスケジュール調整における即応性や局所性を実現する水平型分散スケジューリングシステムを提案する.本システムにおけるスケジューラ間の調整交渉は,スケジューラ間の整合性を維持するために交渉の流れを制御する交渉プロトコルを規定した点と,スケジュール調整における即応性を実現するために複数交渉の同時実行を可能とするメカニズムを導入した点に特徴がある.また,現実の多工程ジョブショップスケジューリング問題への適用と評価を行い,スケジューラ間の交渉によってスケジュールの整合性が維持されると同時に,複数交渉の同時進行によって即応性が実現できていることを確認した.